プレスリリース

アズジェントのコネクテッドカー・セキュリティのパートナーKaramba社、
車両からサイバー攻撃を守るために、業界トップクラスのテクノロジーパートナーと
共同で、デモンストレーションを実施(CES2019)

2018年12月20日
株式会社アズジェント
(JASDAQ・コード番号4288)

  ネットワークセキュリティソリューションの提供を主業務とする株式会社アズジェント(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:杉本隆洋、JASDAQ:4288、以下、アズジェント)のコネクテッドカー・セキュリティのパートナーであるKaramba Security(カランバセキュリティ CEO & Co-founder:Ami Dotan 所在地:イスラエル 以下、Karamba社)は、2019年1月8日~11日にラスベガスで開催されるCES2019(https://www.ces.tech/)に出展します。CES2019では、自動車へのハッキングデモ、自動車のサイバーセキュリティに関する教育セッション、テクノロジーパートナーの紹介を行いますので、ご案内いたします。
  また、フォード・モーター・カンパニーの元CFOであるNeil M. Schloss氏が社外取締役に就任することになりましたので、あわせてご案内します。

【CES2019出展概要】
  今回のCESへの出展に際し、CEO & Co-founderのAmi Dotan氏は次のとおりコメントしています。
「自動車業界はスマートモビリティと自動運転の開発に大きな投資をしてきました。しかし、その未来には、消費者の安全を確保することは欠かせません。CES2019の場を借りて、私たちは法的リスクを最小限に抑えつつ、安全性を維持する次世代のコネクテッドカーを体感する機会を提供します。誤検知やヒューリスティック手法による法的リスクを生じることなく、コネクテッド―カーへの攻撃を検知し、防御する方法を紹介できることに興奮しています。また、自動車業界の6社のパートナー企業を紹介できることを大変喜ばしく思っています。」

  今回、Karamba社と共に自動車のサイバーセキュリティに尽力し、CES2019に出展する企業は以下となります。

・マイクロン・テクノロジー社(Micron Technology, Inc.)

ECUのエンドツーエンドセキュリティにはゼロ・トラスト手法が必要です。Karamba社とマイクロン・テクノロジー社が協業し、ECUを強固にするために標準フラッシュメモリフォームファクタにMicron®Authenta™セキュリティアーキテクチャを利用しています。Micron Authenta対応のフラッシュメモリは信頼性のあるハードウェアルートと暗号キーをロックしてプラットフォーム層におけるセキュリティ実装を簡素化するセキュリティ機能を提供しています。

・STマイクロエレクトロニクス社(STMicroelectronics)

Karamba社のCarwallはSTマイクロエレクトロニクス社のモジュラーテレマティックプラットフォームに統合され、車載用プロセッサであるTelemaco3P(STA1385)のセキュリティアーキテクチャとして活用されています。車載アプリケーションの開発者は、Telemaco3Pを実装したこのモジュールを使用することで、市場投入までの期間短縮、カスタマイズによる容易な製品レベルのテスト、イメージ整合性チェックおよびセキュア通信向けの内蔵ハードウェア・セキュリティ・モジュールによる更新データの完全性と安全なデータ接続、Karamba社のランタイム動作の完全性の担保、さらには性能の最適化を実現することができます。

・Arm社(Arm Limited)

Arm社のプロセッサ上で動作するKaramba社の SafeCANはオーバーヘッドなく、各メッセージソースを認証する革新的な認証暗号化技術をCANネットワークに提供します。SafeCANの鍵管理はCANバス上で鍵の交換が不要のため、シンプルかつ直観的です。今後、SafeCANがArm TrustZone技術を活用して信頼の基盤を提供することで、信頼性の高い安全な要素に暗号鍵を配備できるようになり、ソリューション全体のセキュリティレベルが向上します。

・Wind River

Karamba 社とWind Riverは、OEM とTier 1 が、⼯場出荷時の設定を保護しECUを堅固にして、⾞載セキュリティを向上させることに協業し、⽀援して参りました。
Wind River Chassisと組み合わせて使う事でKaramba 社のランタイムインテグリティ技術はインフォテインメントやTCU から⾃律⾛⾏、V2X ECU に⾄る⾞載システムを安全にする事を支援します。
⾃動⾞用ソフトウエアに向けてWind River Chassis のポートフォリオは、(1) ⾼性能かつ市場リーダーであるVxWorks RTOS、(2) ISO 26262 ASIL D 認証に対応し安全性を重視したAdaptive AUTOSAR の⾃動⾞アプリケーションを開発するお客様向けWind River Drive、(3) Wind River Linux などの商⽤オープンソース技術、(4) Wind River Diab Compiler、(5) リモートOTA(Over-The-Air)アップデートやソフトウェアライフサイクル管理のためのソフトウェアフレームワークを提供するWind River Edge Syncなどの製品で構成されます。

・Ficosa社(Ficosa Corporation)

インメモリのサイバー攻撃を防止できる強化型テレマティクスコントロールユニット(TCU)を展示します。このTCUはKaramba社の提供するCFI(Control Flow Integrity)技術を利用しています。

・アルパイン株式会社(以下アルパイン)

アルパインの革新的なインフォテインメントシステムは豊かなインターフェースと高速なインターネットアクセスを提供しています。アルパインとKaramba社はCarwallソリューションを用いてインフォテインメントのECUを強化します。これによって、インメモリのサイバー攻撃を防止しながら最新技術であるCFIによる安全性を保証します。

  また、CESではパートナー企業とのデモンストレーションの他、スマートモビリティの未来を確実にする自己防衛型自動車による利点に焦点をあてた以下の教育セッションにも参加することができます。

・オートモーティブハッカーの思考で考える

・自動車のイノベーションに対して、サイバーセキュリティはどのような影響を与えるのか

・最近の自動車への攻撃:事例から学ぶ

・コネクテッドカーにおけるインメモリ攻撃

・自動車セキュリティの進化、ISOおよび規制の現状

・自律型セキュリティと予防策の重要性


【社外取締役就任】
  フォード・モーター・カンパニーの元CFOであるNeil M. Schloss氏が社外取締役として取締役会に就任します。Schloss氏は2018年12月2日をもって、正式に取締役会に参加しました。
  Schloss氏の就任に際し、Karamba Security社のCo-founder兼CEOであるAmi Dotan氏は以下のとおりコメントしています。「財務、自動車、モビリティ業界において堅実な経歴を持つNeil氏が、我々の組織に参加していただけることを誇りに思っています。彼はフォード社での長年の経験により、業界、財務、ビジネス面において絶大な知識を持っています。Karamba Security社が、顧客に対し、長期的な牽引力を持ちつつ、大量生産を行うためにどのように改善し続けるかについての指針を提示してくれることを期待しています。」
  また、Schloss氏は、「Karamba Security社が魅力的だと感じた点は、複数のOEMおよびTier-1のシステムプロバイダーとの関係がめざましく進展している点です。このような短期間で数多くのOEMやTier-1との直接取引に成功したソフトウエア会社は滅多にありません。私は、車両内でのサイバー攻撃のエンドツーエンドプリベンションという技術に感銘を受けました。このような牽引力を用いて、迅速にビジネスを拡大していくことができるでしょう。経験豊富なリーダーシップかつ協調の精神をもつチームと一緒に働くことは、私がKaramba社の取締役会に参加することになった大きな要因です。 私が今までこの業界で得た経験と洞察は、私の価値であるとともに、Karamba社が市場のリーダーシップを獲得するために役立つでしょう。」と述べています。
  Schloss氏は2018年12月31日をもってフォード・モーター・カンパニーを退職します。現在、フォード・モーター・カンパニー モビリティ部門のヴァイスプレジデント兼CFOとして勤務し、フォード・モーター・カンパニーのIT部門、Global Data Insight & Analytics部門ならびにFord Smart Mobility社、Autonomous Drivingビジネスユニットの財務を管理しています。また、以前は10年以上にわたって同社のVP兼企業財務担当者として勤務しています。

【Karamba社】
  Karamba社は、コネクテッドカーや自律走行車向けに業界をリードするサイバーセキュリティソリューションを提供します。 Carwall や SafeCAN などのAutonomous(自動・自立型)IoTセキュリティ製品は、誤検知なしでサイバー攻撃を防ぎ、OTAアップデートを含む通信を認証し、オーバーヘッドなくエンドツーエンドの車載セキュリティを提供します。メリットとしては、接続要件がなく、アップデートの必要もない上、パフォーマンスへの影響もごくわずかなことがあげられます。 Karamba社は設立から2年という短い間に17の OEMおよび Tier-1 と POC を行っています。2017年には TU-Automotive の Best Cybersecurity Product/Service および North American Frost & Sullivan より Automotive New Product Innovation を受賞、2018年5月には、Gartner 社より IoTセキュリティ部門において、Cool Vendor に認定、6月にはTU-Automotive より2年連続でBest Cybersecurity Productを受賞しています。

※1 Karamba Security社発表資料

CES出展に関して

https://www.karambasecurity.com/press/2018-12-10-karamba-security-demonstrate-live-autonomously-prevented-cyberattacks

フォード・モーター・カンパニーの元CFOの社外取締役に関して

https://www.karambasecurity.com/press/2018-12-11-karamba-security-welcomes-neil-m-schloss-to-bod 



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