プレスリリース

コネクテッドカー・セキュリティのパートナーである
Karamba Security社、アルパイン社らとパートナーシップを提携

2018年1月16日
株式会社アズジェント
(JASDAQ・コード番号4288)

  ネットワークセキュリティソリューションの提供を主業務とする株式会社アズジェント(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:杉本隆洋、JASDAQ:4288、以下、アズジェント)が自動車メーカー(OEM)や周辺サプライヤー(Tier1,2)などの日本企業に販売を行うセキュリティ製品 「Carwall」の開発元であるKaramba Security(カランバセキュリティ CEO & Co-founder:Ami Dotan 所在地:イスラエル 以下、Karamba)が、ハッカーからコネクテッドカーと自律運転車を保護することを目的にアルパイン株式会社をはじめとする自動車業界のグローバルパートナー3社と協力することを発表しました。

  協力するパートナーは、アルパイン株式会社(日本 以下、アルパイン)、IAV GmbH(ドイツ 以下、IAV)、Honeywell International Inc.(米国 以下、Honeywell)の3社です。日々進化し続ける攻撃手法と攻撃経路に対応するために、各社独自の専門知識と技術を提供し、コネクテッドカーならびに自律運転車を保護するためのマルチレイヤのソリューションを開発するために協力し合います。

  アルパインは世界各国にカーナビ、オーディオ等の車載機器を製造、提供している企業です。KarambaのAutonomousセキュリティ製品Carwallを組込むことにより、インフォテイメントシステムをハッキングしようとする攻撃者に対して堅牢なセキュリティを確保できます。1月9日にラスベガスで開催されたCES 2018(https://www.ces.tech/)において、ランサムウェア攻撃に対するインフォテイメントシステムの堅牢性を確保するデモンストレーションを実施しました。両社はインフォテイメントシステムに脆弱性を意図的に組み込み、脆弱なシステムとCarwallに保護されたシステムを比較しました。脆弱なシステムはランサムウェアによる攻撃でロックされてしまいますが、保護されたシステムでは攻撃が失敗しました。また、攻撃の詳細なインシデントレポートがKarambaのインシデント管理サーバに送られました。
  IAVはKarambaと連携し、攻撃を防止する方法を提供するためのAutomotive Security Defense Centerを開発しました。脆弱性やOEMが注意勧告している問題点を分析し、提供します。
  HoneywellはKarambaと共同で自動車の操作をつかさどる1億行以上のコードによって生成されたソフトウェアコマンドとデータを実行時に識別、検証を行います。HoneywellのIDSは車両ネットワークの通信を監視し、KarambaのECUは自動車への攻撃を防御します。

  Karambaはこのような協力体制により、消費者の安全を確保するとともに自動車メーカーとTier1事業者が法令順守できるように、様々な障壁を乗り越え、より強固かつ階層化された防御対策を導入することを目標としています。

  自動車業界は、複数のセキュリティ課題に直面しており、その中で最も重要なのが自動車ネットワークの認証システムです。システムをハッキングから保護し、ECU(電子制御ユニット)にマルウェアを仕込む目的でOTAアップデートが悪用されないようにするためには車両内通信(CAN)の認証システムが重要です。自動車メーカーは、認証されていないECUまたは自動車への物理ハッキングから自動車を保護するために、サプライヤに車両内通信での認証を要求しています。Karambaの「Carwall」に続く第2のセキュリティ製品である「SafeCAN」はオーバーヘッド無しに、そのような要求を満たします。


【Karamba社】
  Karamba社のAutonomous(自動、自立型)セキュリティ製品である「Carwall」、「IoTwall」は、コネクテッドカーやIoT機器に対するサイバー攻撃を防ぐセキュリティソリューションです。機器の製造過程でECUそのものにセキュリティ設定を施します。このため、シグネチャのアップデートを行うことなく、攻撃を防ぐことができます。また、 工場出荷時の設定を自動的に学習し、その設定に沿わない振る舞いを検知、防止するためのセキュリティポリシーを自動生成します。これにより、保護対象製品のライフサイクルに行きわたるゼロデイ保護をリアルタイムに提供できます。そして、このセキュリティ機能は自動車業界に限定された技術ではなく、IoT、医療機器やドローンなどのコントローラにより制御されるアーキテクチャへの適用も可能です。この商品コンセプトの優位性から、Frost & Sullivan社より自動車業界における新商品イノベーション部門においてBest Practices Awardを受賞、Forbes Israelの2016 Top10 Security Ventureに選出されるなど、その技術と先進性が注目されています。



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IoTwall、Carwall(IoTセキュリティ)