プレスリリース

アズジェントが販売するKaramba Securityのソリューションが
サイバー攻撃防御機能をもった世界初のAutonomous Car(完全自動運転車)に採用

2017年6月19日
株式会社アズジェント
(JASDAQ・コード番号4288)

  ネットワークセキュリティソリューションの提供を 主業務とする株式会社アズジェント(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:杉本隆洋、 JASDAQ:4288、以下、アズジェント)が日本で唯一のディストリビュータとして販売を行っている Autonomous(自動・自立型)セキュリティ製品 「Carwall」の開発元であるKaramba Security (カランバセキュリティ CEO & Co-founder:Ami Dotan 所在地:イスラエル)のソリューションが、 VEDECOM Tech※1のコネクテッドカーならびに自動運転車に採用されることが決まりましたので、 ご案内いたします。
これにより、自動車業界において初めてサイバー攻撃防御機能をもった商業向け完全自動運転車が生産されることになります。

VEDECOM Techの完全自動運転車

  VEDECOM Techは、2014年にフランス政府の未来計画の一環として設立された官民団体で、 参加メンバーには、ルノー、プジョー、ヴァレオ等の自動車及び関連メーカーが名を連ねています。2017年から2018年にかけて フランス、ドイツ、イタリア、ポルトガル、ベルギーにおける商用向け完全自動運転車(SAE Level5※2)の導入を 行います。VEDECOM TechはECU(電子制御ユニット)をハッキングのリスクから防御するために Karamba SecurityのCarwallおよびAutonomous Securityソフトウェアを利用します。


   今回の採用に際し、VEDECOM TechのCEO兼PresidentであるFrederic Mathis氏は以下のようにコメントしています。
「自動運転車の生産段階に移行する最初の段階で、予め自動車の設計にサイバーセキュリティ技術を計画しました。 市場全体を広範囲に評価、厳密に検討した結果、Karamba Securityの技術は検知だけでなく、サイバー攻撃を防御し、車、運転者 双方の安全を確保する最善の対策であると確信しました。Karamba SecurityのAutonomous Securityは、自律的にECUを強化し、 誤検知なくハッカーによる侵入を防ぎます。このアプローチによって、サイバー攻撃を防御すると同時に誤って正規なコマンドを ブロックして、消費者の安全性へリスクを与えてしまうといった誤検知に対する業界の不安も払拭できます。」

   また、Karamba SecurityのCEO兼Co-FounderであるAmi Dotan氏も以下のとおりコメントしています。
「商業化される世界初の完全自動運転車に技術が採用されることは、サイバーセキュリティ企業として、非常に喜ばしいことです。 VEDECOM Techは大変素晴らしいパートナーであり、以前から自動運転車を実現化するために最先端の技術を導入しています。 その自動運転車およびコネックテドカーをサイバー攻撃から守ることはVEDECOM Techにとって最優先事項であり、我々も このサイバー防御の実現に力を添えたことに誇りを持っています。」

  Karamba Securityのソリューションは、VEDECOM Techの自動運転車の通信ソリューション(YoGoko社製)の 外部接続ECUのセキュリティ強化に利用されます。YoGoko社のソリューションは、様々なアクセス技術 (Wi-Fi、ITS-G5、セルラー、LoRaなど)を組み合わせて標準的な手法(ISO、CEN、ETSI基準)でインターネット接続を 維持、他の車や道路施設、クラウドアプリとやり取りを行います。この通信系のシステムは、システムレベルと同様の セキュリティを施す必要があります。このため、Karamba SecurityはYoGoKo社と協力し、マルウェアをブロック、認証を 強制化することにより、サイバー攻撃から防御し、自動運転機能の信頼を高めます。

  さらに、VEDECOM Techは、EUのHorizon 2020と呼ばれる資金助成プログラムより 支援を得ているAutopilot Project(Project ID: 731993)※3に自動運転車を提供しています。

  VEDECOM TechとYoGoKo社、Karamba Securityはストラスブールコンベンションセンター (フランス)で開催される12th ITS European Congress(2017年6月19日から22日開催)に出展します。

KarambaSecurity

Karambaのテクノロジー

【CarwallとAutonomous Security】
  車と周辺のインフラストラクチャ(道路施設等)間で通信を行うことは、車の運転安全および交通事情を改善する可能性を 持っています。しかし、同時に通信のセキュリティを確保しないと、車両のクリティカルなコンポーネントが 悪質な攻撃者に利用される恐れがあります。電気系統においても同様です。攻撃者はローカルまたはリモートからの攻撃で、 車両の動きを制御するために悪質なコマンドを差し込もうとするからです。
Karamba Securityは、自動運転車のECUを強化し、ブレーキやステアリングを悪意ある目的で乗っ取ろうとするハッカーから 守るためにCarwallとAutonomous Securityを開発しています。Karambaは車両の電気系統をはじめとするシステム全体を 攻撃者から守りながら、以下の利点を提供します。

- 誤検知なくサイバー攻撃を防御することにより安全性を確保
- アンチマルウェアのアップデートが不要
- 開発不要で自動的なポリシー生成

直近では、米国デトロイトで開催されたTU-Automotive Detroit 2017において評議員の満場一致の決定で、 "Best Auto Cybersecurity Product/Service of 2017"を受賞しました。

  アズジェントは今後もKaramba Security社と共同で自動車メーカーはもちろん、 関連機器メーカーやOSプロバイダ、IoT機器メーカーなどへの提案活動を行っていきます。
また、アズジェントとKaramba Security社は2017年7月3日にSCSKと共同で、 「コネクテッドカー・セキュリティセミナー ※4」 (場所:東京ステーションコンファレンス  参加費:無料-要事前登録)を開催します。


※1 VEDECOM Tech
http://www.vedecom.fr/ite/?lang=en


※2 SAE Level5
SAE(Society of Automotive Engineers:航空機、自動車、商用車業界の関連技術の技術者および専門家が128,000人以上が 参加している世界規模の団体)における自動運転の定義。Level5は、完全自動運転-加速・操舵・制動を全てドライバー以外が 行い、ドライバーが全く関与しない状態をさす。


※3 Autopilot Project
http://cordis.europa.eu/project/rcn/206508_en.html

※4 コネクテッドカー・セキュリティセミナー
http://www.connectedcar-security.jp/



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