イーサネット・ベースの高速暗号化通信を実現する暗号化アプライアンス「SafeEnterprise Ethernet Encryptor」販売開始
2007年7月25日
株式会社アズジェント
(店頭登録銘柄・コード番号 4288)
セキュリティソリューション提供を主業務とする株式会社アズジェント(代表取締役社長:杉本 隆洋 所在地:東京都中央区日本橋 以下、アズジェント)は、この度、日本セーフネット株式会社(代表取締役社長:酒匂 潔 所在地:神奈川県横浜市西区 以下、日本セーフネット)と販売契約し、イーサネット暗号化アプライアンス「SafeEnterprise Ethernet Encryptor」(以下、Ethernet Encryptor)の販売を開始します。
【背景】
現在、多くの組織において、インターネットはビジネスに必要不可欠なものとなっています。そして、多くの組織で、情報漏えいのリスクを最小化するため、通信事業者の専用線やVPNサービスを利用しています。しかしながら、個人情報保護法の施行以来、秘匿性の高い情報を取り扱う業界(特に金融業界および官公庁)においては、暗号化を通信会社任せにせず、自らデータを保護するための手段を検討する組織が増えています。
その手段として、これまでのネットワークの暗号化にはIPsecが多く用いられていました。しかし、IPsecの暗号化には次のような問題があります。
- IPパケットを暗号化する際にヘッダを付加するため、VoIPなどのショートパケットが多くなるほど、パケット送信のオーバーヘッドが発生し、遅延が生じる。
- SNAなど、IP以外のレイヤ3プロトコルを使用しているネットワークでは使用できない。この為、高速にかつ、様々なプロトコルに対応した暗号化装置が求められています。
このような背景の下、アズジェントは、イーサネット暗号化アプライアンス「Ethernet Encryptor」の販売を開始いたします。「Ethernet Encryptor」は、レイヤ2のイーサネットフレームを暗号化するため、上位レイヤのプロトコルに依存しません。このため、SNAなどのプロトコルを使用しているネットワークにおいても容易に暗号化を行えます。さらに、ヘッダなどを付加することなく、イーサネットフレームのデータ部分を暗号化するため、追加ヘッダによるオーバーヘッドは発生しません。また、100Mbpsおよび1Gbpsの全二重でのワイヤレートのパフォーマンスを発揮するため、VoIPなどのショートパケットが多く流れるネットワークにおいてもボトルネックを気にする必要はありません。
アズジェントでは、「Ethernet Encryptor」を金融、官公庁ならびに個人情報の取り扱いに最新の注意を払う必要のある組織をターゲットに販売を行っていきます。
【SafeEnterprise Ethernet Encryptor】
- ■販売開始時期
- 2007年7月25日
- ■初年度販売目標
- 50セット(ハードウェア2台+管理ツール)
- ■ラインナップと価格
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SafeEnterprise Ethernet Encryptor : 1,738,000円~(初年度保守含)
Security Management Center (管理ツール) :780,000円~(初年度保守含) - ■主な特徴
- 100Mbpsおよび1Gbpsの全二重でのワイヤレートのパフォーマンスを実現
- レイヤ2の暗号化により、IPだけでなく、SNAなどの他のレイヤ3プロトコルにも対応
- イーサネットフレームのデータ部の暗号化により、IPsec利用時の問題点だったパフォーマンスの劣化、オーバーヘッドの増加を解消
- 既存のネットワークにそのまま組み込むだけで暗号化を実施
- 堅牢なアルゴリズムAES256bitを採用
- 複数拠点のEthernet Encryptorを管理ツールで集中管理することにより、管理負担を軽減
- ■仕様
モデル | 10Mbps | Fast Ethernet(100Mbps) | GbE |
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暗号化仕様 |
AES 256 bit Key CFB Counter mode |
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かぎ管理 |
RSA公開鍵 自動セッションアップデート X.509証明書による認証 |
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インタフェース | 10/100Base-T RJ-45 |
10/100/1000Base-T RJ-45 |
10/100/1000Base-T RJ-45 もしくは SFP※1 |
コンソールポート | 10/100 Ethernetポート(RJ-45)×1、RS-232 | ||
外形 | 高さ41mm(1RU)×幅432mm×奥行き282mm |
※1 SMFもしくはMMFから選択