プレスリリース

ファイアウォール、SIPクライアントの制限なくNAT越えを実現
~従来のNAT超え装置が持つ欠点を解消~

2005年7月28日
株式会社アズジェント

セキュリティソリューション提供を主業務とする株式会社アズジェント(代表取締役社長:杉本 隆洋 所在地:東京都中央区日本橋)は、この度、ファイアウォール、SIPクライアントの制限なく、SIPのNAT越えを実現するSIPアプライアンス「Apostra' トネリングサーバ」の販売を8月1日より開始いたします。

【背景】

IP電話を実現するためのプロトコルとして今日、SIP(Session Initiation Protocol)はデファクトスタンダードとなっています。しかしながら、既存のファイアウォールはIPヘッダのIPアドレスを変換してNAT越えを行うのに対し、SIPの通信はデータ部分にもアドレスが記述されているため、アドレス変換ができずNAT越えを行うことができませんでした。この問題を解決する為、従来はNear End NAT Traversal、 Far End NAT Traversalという方法でSIPのNAT越えを実現していました。
しかしながら、これらには以下の問題があります。

  • Near End NAT Traversal
    ・各拠点のゲートウェイにNear End NAT Traversal装置を配備する必要がある為、コストが非常にかかる
    ・各拠点のファイアウォールのルールを変更する必要がある
  • Far End NAT Traversal
    ・NAT装置下にある複数のSIP端末からSIPサーバにレジストリできない(1台のSIP端末のみレジストリ可)為、企業ユースに向いていない

アズジェントではこれらの問題を解決するアプライアンスとして「Apostra' トネリングサーバ」を販売いたします。「Apostra' トネリングサーバ」はLAN上に設置した1台のクライアントソフト「Apostra' サイトクライアント」(Apostra' トネリングサーバに付属)が定期的に「Apostra' トネリングサーバ」に対して通信を確保することによりLAN上の全SIP端末のNAT越えを実現します。この為、市販されているファイアウォール(FireWall-1、NetScreen等)や、ブロードバンドルータ等に依存しません。また、NAT装置の配下に「Apostra' サイトクライアント」を配備すれば、クライアントマシン(SIP端末)すべてにApostra' サイトクライアントソフトをインストールする必要がなく、何台のSIP端末でも、何の変更も無しにSIP通信を行うことができます。この為、大掛かりなネットワーク設定の変更作業も必要がないうえに、低コストでSIP通信を導入することができます。
アズジェントではこの「Apostra' トネリングサーバ」を日本のみならず、アジア・パシフィック地域にも販売していく予定です。

【Apostra' トネリングサーバ】

■販売予定時期
2005年8月1日
■販売予定価格
158万円
■パッケージ内容
- Apostra'トネリングサーバ 1台
- Apostra' サイトクライアント(ソフトウェア) 5ライセンス(5拠点分)
■特徴
  • 既存のネットワークをほとんど変更することなくSIP通信を実現
  • ファイアウォール、ブロードバンドルータ、SIPクライアントにほとんど制限されることなく通信を確立
    - FireWall-1、NetScreen等様々なファイアウォールに対応
    - RFC3261準拠のSIP端末(電話型などを含む)に対応
  • 個々のSIP端末にApostra' サイトクライアントソフトをインストールする必要がない為、低コストでSIP通信を確立
■仕様
  • Apostra'トネリングサーバ
    ネットワークインタフェース 10/100/1000Base-T(RJ45)×2
    メモリ 512MB
    HDD 20GB
    サイズ 44(H)×429(W)×300(D)mm
    重量 5.4Kg
    電源 AC100-230V、50/60Hz
  • Apostra' サイトクライアント
    OS WindowsXP
    CPU Intel Pentium Ⅲ 1.2GHz
    HDD 20GB
    メモリ 512MB