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プレスリリース

実用次世代IP電話装置「Applico SIP RTCスイッチ」ミッドレンジモデル
「ASA880」を発表

2003年12月1日
株式会社アズジェント

セキュリティソリューション提供を主業務とする株式会社アズジェント（代表取締役社長：杉本 隆洋 所在地：東京都中央区日本橋）は、同社米国子会社であるApplico Security, Inc.（アプリコセキュリティ、米国、President：Arun Kant）との共同開発により、実用次世代IP電話装置「Applico SIP RTC スイッチ」のミッドレンジモデル「Applico SIP RTCスイッチ ASA880」を1月より販売開始します。

【背景】

現在、VoIPの関心度が高まってきています。IDC Japanが行った調査によると25％の企業が導入しており、63％が1年以内に導入を検討、もしくは利用を検討しています。また、国内VoIPサービス市場は、2002年の31億円から2007年には7200億円に達すると言われており、今後もVoIP導入企業が増加していくと考えられています。
  その一方で、品質、既存インフラとの関係に躊躇している企業が多く存在しているのも事実です。特に既存インフラとの融合性がとれない場合、初期投資に多大な費用が発生します。この為、既存インフラと融合がとれ、移行コストを最小限に押さえることのできるソリューションが求められています。

このような背景のもと本年8月にアズジェントは次世代IP電話装置 「Applico SIP RTCスイッチ ASA3800」の販売を開始しました。「ASA3800」は既存の設備投資を活かしながらIP電話専用網（VoIPネットワーク）への移行をはじめ、インターネットでVoIPを利用する際の懸念事項である品質、セキュリティの問題を解決する商品です。その上、VoIPのみでなくマルチストリーム技術により画像、アプリケーション、プレゼンスといったRTC（リアルタイムコミュニケーション）に対応する世界初の次世代IP電話装置です。発表以後、多くのお問い合わせをいただき、日本国内においては株式会社サン・クロレラ様（京都市）でご導入戴いた他、内外のご注目をいただいています。

1月より販売を開始する「ASA880」は、「ASA3800」がキャリア、ISPといったハイエンドモデルであったのに対し、同時セッション数や冗長化機能、拡張性等をミドルレンジ向けの仕様としたモデルで一般企業を対象としています。「ASA3800」同様、従来のファイアウォール機器では対応出来なかったn対nのNAT越えを実現するとともに、SIPのデフォルトポートである5060を完全に制御することができます。VPN、PPTP、TLSにも対応しているので、安全な通信を確立することができます。

Applico SIP RTCスイッチはマイクロソフト社のMicrosoft Office Live Communications Server 2003に対応しており、Applico SIP RTCスイッチを利用することでインターネットを介してインスタントメッセージの送受信やホワイトボード等の実用的なアプリケーション機能を実現することができます。

「Applico SIP RTCスイッチ ASA880」の標準小売価格は280万円で、ユーザ登録5000（最大）、同時セッションは1000（最大）のキャパシティがあります。高品質化機能を含めた商品は他に例をみませんが、SIP接続機能とファイアウォール機能を有した他社商品と比較すると、同時セッションのキャパシティでは2倍、価格は1/3以下に抑えることができます。

【Applico SIP RTC スイッチ ASA880】

■販売予定時期
2004年1月
■販売予定価格
280万円～
■特徴～次世代通信への最適な移行ソリューション
  • 高品質な音質、画像の伝達を実現
    ・様々なコーデックに対応（G711、G723、G723.1、G729等）
    ・RTCによるVoice、Video、インスタントメッセージング、アプリケーションシェアリング等（マルチストリーム技術）の通信を実現
    ・Microsoft Windows Messengerとの互換性
    ・高品質化技術採用
  • 安全な通信を実現
    ・5060ポートのダイナミックコントロール
    ・暗号化機能（TLS、PPTP、VPN）
  • 既存商品との相互接続性（RFC準拠）による初期投資の低減
    ・IP-PBX、PSTNゲートウェイ、SIPサーバ、SIPクライアント等の他のコンポーネントとの相互接続を実現
    ・全てのRFC準拠 SIPクライアントに対応
    ・H.323、MGCP、MeGaCo/H.248とのTINY SIP経由での相互接続
  • その他
    ・NAT越えを実現
    ・IPv6対応
■仕様及びASA3800との違い
  ASA3800 ASA880
Unit 4U 1U
インタフェース（10/100 Base-T） 16（最大） 4
インタフェース（10/100/1000 Base-T） 4（最大） ×
SIP Proxy機能 ○ ○
SIPレジスタ機能 ○ ○
暗号化機能 ○ ○
高品質化技術 ○ ○
同時セッション数 8000 1000
最大SIPユーザ 無制限 5000
SIPコネクションセットアップ（SIP+RTP） ＜0.10s ＜0.15s
電源の冗長化 ○ ×
RAID ディスク ○ ×